伝道開始 1904年(明治37)の伝統的なプロテスタントのキリストの教会です。
日本基督教団半田教会
TEL:0569-21-3761

5月14日 感話要旨(西館) 女性Sさん

教会学校の子どもが洗礼を受けることになり、しっかりと聖書を読む姿に感心させられるとともに、自分の受洗はどうであったかと振り返る。わたしは親がクリスチャンだったので教会に行くのが当たり前だった。洗礼も年上の人が受けるのを見て、わたしもいつか受けるのだろうと思っていた。高校卒業後、保育士を目指して短大に進んだ。卒業目前になっても適切な就職先が見つからずに悩んでいた頃、教会学校から一緒だった友人に二十歳になった区切りに洗礼を受けないかと誘われた。あまりに突然でびっくりしたのと、就職で頭が一杯だったのと、洗礼は何か稲妻に打たれるような体験を経てするものと思っていたので躊躇した。今受ける特別な動機も思いつかないままに、周囲に促されるようなかたちで準備を始めた。一方、就職は進まず、これまで人生は順調だったのに、ここにきて自分の弱さ、力なさを思い知らされることとなり、神さまにすがらざるを得ない自分に気づかされた。こうして、自覚的に信仰を捉えたのと前後するように、かなりの倍率の保育園に就職が決まった。ところが迂闊なことにそこはお寺の保育園で、神様にすべてゆだねた結果がこれなのかと思った。そしてこのような厳しい状況に入ってゆくための準備であったのかと思いながら、1986年のクリスマスに洗礼を受けた。慣れない環境で仕事をはじめ、限界を感じ始めた一年の終わり、突如、篠田先生から世真留幼稚園を打診され転職した。あとで考えるとお寺の保育園での経験が教会幼稚園でも用いられることになり、神様の計画の計り知れなさを感じた。その後、家庭を与えられ、今日に至るが、それぞれの時に、神様はいつも先立って必要なものを備えて下さった。家族を理由に教会を離れがちであったわたしを捉えておられることに改めて気づかされ感謝である。(後略:文 よ)