わたしも58歳を迎え、定年が目の前である。6月27日に本社で定年に向けての説明会があったので参加してきた。定年をすぎて再雇用になると給料は半分になる。年金受給の年齢は1年ずつ伸びており、定年で辞めると無年金の期間が生じるため、どうするかを真剣に考えている。会社では再雇用に加えて、ハーフタイム制度を考えている。これは週三日働けば二日は自由という制度で、44年間勤務があれば満額厚生年金が出るので、自分の場合はと考えてゆくと、63歳にならないと満額は貰えない。しかも60歳になった年から国が低所得者にも厚生年金を払う制度を考えているらしく、美味しい部分はなにもないことに気づいた。組合執行部も若い人たちが多く、自分の立場からしか考えていないので、この問題点に気づいている者は殆どいない状態であった。そもそもこれから60歳になり、これからの自分の人生をどうするかを考えるときに来ている。4人の子ども達も独立し、妻と二人暮らしの身の上である。実は、45歳頃から将来を考えて日本福祉大学の通信教育を受けて卒業はしている。実習にも行き、社会福祉士の国家試験受験資格は得た。それで2007年1月に試験を受けたのだが合格できず、以来毎年不合格が続いている。60歳までに資格を取ろうという安易な気持ちがいけなかったと思う。あと2回の受験のチャンス、来年には何とか合格したい。実際、得点は少しずつ上がっているのだが専門知識が足りぬ。仕事と勉強の両立が難しく、秋からの受験勉強では間に合わない。一番の問題は社会福祉士の資格をとった後、どうするかについて応用範囲の広い資格であり、まだ自分の中に明確なビジョンがないことだ。これが試験にのぞむ甘さにつながっている。盛岡にいる母親の介護も含めて選択を考えている。先に進むためにも合格を目指す。(文 よ)