伝道開始 1904年(明治37)の伝統的なプロテスタントのキリストの教会です。
日本基督教団半田教会
TEL:0569-21-3761

2月19日 感話要旨(奥田センター)男性Sさん

わたしは4月で満80歳を迎える。54年の教会生活を振返り、今ある恵みを感謝する。この年になると知人恩人との別れも多く、今年も辞世めいた賀状を友人からもらったが、それも年だからで受け入れられる年齢になったことを思う。省みて御言葉に生かされる歩みをしているかと思わされる。
わたしが老人仲間15人と板山で竹炭の活動をはじめて15年になる。蛍やメダカを神戸川に、をキャッチフレーズに川の浄化活動をはじめ、10年目に本当に蛍が確認されたときの驚きと喜びは忘れられぬ。これだけ継続していると市民権を得たというか、竹炭の誰々さんだね、というような具合に、いろいろとまわりから言葉をかけられるようにもなった。有難いと思う反面、運動当初の原点が霞んでゆくような気もする。ドラム缶での竹炭作りから川の浄化まで試行錯誤の連続で、炭を沈めても流されたり、全戸に呼びかけたり、手探りで活動を続けてきた。先頭に立っていた人たちも老人ゆえに離れてゆかざるをえず、今では設立時のメンバーは半分となった。先日、日本善行会から表彰されることになり、メンバー6人と日帰りで東京に行ってきた。このことはひとりひとりが主体的に活動してきた証のようにも思い、感謝である。毎週活動することで様々な関わりが与えられているし(お隣の福祉喫茶とも)、長く活動が続いてきたのは、各人が活動の中に自分の居場所や、達成感を感じたからだと思う。またこの働きは無償で行われ、助成金のたぐいを一切いただいていない気楽さも活動継続の力であった。老人ばかりの会で、今後どうなるかわからないが、神戸川に蛍が飛び交う日を夢見つつ、神さまの御手の中にある赦しの中で活動が行われることを願って、歩んで生きたいと思う。(文 よ)